会社四季報、就職四季報を利用して企業の実態を探れ!

   2015/07/28

四季報

決算書を読めるだけで、あなたの転職は格段に成功率を高めることが出来る。で企業の安定性や成長率などを見ることができることがわかったと思います。

しかし、一社に絞る前は、他社との比較が面倒だ!とか重要なポイントだけパッと見たい!そんな方も多いでしょう。

転職する際は色んな候補が出てきてしまうので、決算書をいくつも見る時間もないものだと思います。

そこで私が紹介したいのは、会社四季報や就職四季報を使った企業分析です!

会社四季報はここを読め!

会社四季報は企業側や人材紹介会社などが企業側に有利になるように書かれた広告や求人応募とは異なり、客観的な目線で企業の実態を書いてくれている雑誌です。

基本的には、投資家が有望な企業を判断するのに使われますが、就職活動や転職活動でも活用できます。

創刊はなんと「二・二六事件」の起きた年の1936年、既に80年近くも刊行され続けています。

ここまで長く出版され続ける理由は”社会からの信頼が厚い!”その一言に尽きます。

会社四季報には財務データ、業績予想、事業の状況、最新トピックなどが載せられており、東洋経済の記者が書いています。

彼らは、取材対象の企業からはお金を貰ってはいないため、掲載企業に対して気兼ねなく記事を書き、企業にとってはかかれたくないようなことでも多数載せられるのです。

だからこそ、客観的な目線で物事を見極めることのできる最も優れた資料といえるでしょう。

是非、転職活動を行うに当たって活用して欲しいと思います。

会社四季報ではここを見る!

会社四季報を見るポイントは沢山ありますが、特にこれだけは!というものを11個用意してみました。

簡潔に説明していきますので、気楽に読んでみてください。

  1. 業績
  2. 年収
  3. 海外売上比率
  4. 自己資本比率
  5. 定着率
  6. 倒産確率
  7. ワンマンチェック
  8. ROE、ROA
  9. キャッシュフロー
  10. 銀行
  11. コメント記事

業績

業績を見る際に注目するべきポイントは売上高営業利益です。

損益計算書の読み方を教える時にも注目して欲しいといった部分ですが、会社四季報だと過去4~5年にわたる企業の売上高や営業利益などが見れるので、増加傾向などが一発で分かります。

同業種の企業と成長性を見比べる際にも非常に楽に比較できることでしょう。

更に、来期の企業の決算予想も見ることが出来ます。

これは、会社側が発表している予想と、東洋経済が予想している数字の両方が見ることができ、特に東洋経済側が書いている予想は、客観的に判断して算出している数字なので分かりやすいと思います。

企業は、自分の会社を良く見せようと、結構良い数字を弾き出していますが、東洋経済が算出した数字と比較すると、大げさに書いているとすぐに分かります。

会15・3予と書かれた数字が会社側が算出した数字で、連15・3予と書かれた数字が東洋経済が出した数字です。※15・3という数字は年代と月です。

年収

企業側が出している募集要項にあなたへ提示している年収が分かるとは思うのですが、本当にそうでしょうか?

私が会社に入って思ったことは、入社当初に思っていた年収とはかけ離れている!ということです。

実際に、その会社がどのくらいの年収を社員に対して払っているのか?を知るために、会社四季報を使ってチェックをしておきましょう。

会社四季報には平均年収と平均年齢などが書かれています。

ただ単に年収をチェックするのではなく、平均年齢を考えて大体どのクラスの会社か判断しましょう。

同様の年齢層で年収が高い会社があれば、当然その会社は儲かっていますし、あなたの年代もそれなりにもらえているものと判断できます。

しかし、年収の比較をするときは、同業界で比較しなければなりません

商社やコンサルタント系の会社は年収が1000万円程度はざらですし、介護や雑貨販売店などでは400万円に満たなかったりもします。

また、リクルートなどを見てみると、若い年齢層でも(35歳平均)年収800万円など高額の年収をもらっています。

リクルートは若い人を中心に活動を行っている会社なので、年齢層が若くても、高収入なのです。

しかし、独立を希望しているような人が多く集まる会社なので、離職率も非常に高く、少し特殊な会社でもあります。

年収や平均年齢などをチェックする中で、「おやっ?」と思ったらそのあたりのこともチェックしてみましょう。

海外売上比率

会社四季報を見る中で、企業名や特色などがかかれた欄があります。

その欄の端にある【海外】と書かれた欄に注目してください。

ここでは、その企業の海外売上比率が書かれています。

今後、企業の発展を望めるのは、海外への進出も視野に入れている会社です。

そして、この【海外】に書かれた数字が大きければ大きい会社ほど、会社の発展が大きく望めるでしょう。

これから日本の人口は減少していくと言われていますが、海外ではむしろ人口は増加傾向にあります。

今まで未発達地でもあったアフリカや南アジアの地域ですが、人口の増加と共にどんどん経済的な成長も遂げているので、そういった経済発展地に着目している企業が今後伸びてくるとみて間違いないでしょう。

是非、注目してこの欄は見てください。

自己資本比率

これも決算書の読み方に触れる中で着目して欲しいと言った部分です。

借金が少ない会社を見極めるのは、企業に勤めようとするものにとって最も大事なことなので、絶対にチェックしておいてください。

自己資本比率は{ 純資産÷資産合計×100% }でしたね?

会社四季報では既に計算してくれているので、そこに注目するだけです。

30%以上の自己資本比率があるかどうか?

ここは一つの安全基準でもあるので見逃さないようにしましょう。

定着率

ここも非常に大切な部分です。

会社四季報には会社の設立年が載っているのですが、設立年数が結構あるのにも関わらず、平均年齢が低いとその会社はブラック企業である可能性があります。

前述したリクルートなどは別ですが、会社に入ってもどんどん人が辞めてしまって新しい若手をどんどん採用するので、平均年齢がおのずと下がってしまうのです。

しかし、会社がどんどん成長している場合は別です。

確かに社長や経営陣は年をとっているが、会社が成長を続けているため、新しく社員を採っている会社は平均年齢が低くても問題ありません。

売上高や営業利益を見ていれば、おのずと分かると思います。

”就職四季報”などには、そういった平均勤続年数や離職率などが書かれているため、見ておくといいでしょう。

倒産確率

またまた気になることの一つだと思いますが、倒産確率などもチェックすることができます。

会社四季報にはコメント欄があるのですが、そこに「継続企業の前提に疑義注記」とあれば倒産の確立を疑いましょう。

また、「継続企業の前提に重要事象等」と書かれている会社も要注意が必要です。

会社四季報には倒産リスクのある会社一覧もかかれていますので、そこを見るのもいいと思います。

更に、「管理銘柄」、「特設注意」、「上場廃止猶予銘柄」、「整理銘柄」などが書かれた会社も経営上の問題を抱えている可能性が高いので転職は辞めておいた方がいいでしょう。

ワンマンチェック

ワンマンチェックとは、その会社が社長のワンマン経営でないかを調べることです。

筆頭株主と社長が同一人物であれば、その会社はワンマン経営であることが多いです。

ワンマン社長が悪いというわけではありませんが、結構癖が強い人が多いので、そのやり方が合わなければ、会社でも居心地が悪くなってしまいます。

代表的な例を挙げるとソフトバンクの孫社長などが有名ですが、非常に優れた経営手法でここまで有名な企業になっています。

もし、その会社がワンマン経営であれば、社長自身についても良く調べておいて、自分に合うかどうかを判断しておきましょう。

ROE、ROA

これも決算書の読み方で出てきた項目ですが、会社四季報では既に計算された数字が載せられています。

ROE、ROAが高ければ高い会社ほど、効率よく利益を上げている会社なので、稼ぐ能力が高いことを示しています。

業種によって大きくことなるので、自分の行きたい業界同士でチェックして、優秀な企業であるかを判断しておきましょう。

キャッシュフロー

これも決算書を読むときの重要なポイントとして挙げていたとおりです。

営業CFがプラス、財務CFがマイナス、投資CFがマイナスであれば良かったんでしたね。

会社四季報では非常にチェックしやすく三つの数字が並んでいるので、他社との比較も容易なことと思います。

銀行

企業を運営していく中で非常に大事なポイントでもあるのが、銀行です。

銀行が融資をしてくれ、それを元手に企業は利益を拡大していくので、銀行が頼りにならなそうであれば、いざ企業が倒産の危機に陥ったときに助けてくれません。

例えば、三菱自動車などは欠陥車両問題などで経営が落ち込んだことがありますが、銀行や証券などの助けを受けて、再度経営を立て直しています。

つまり、ピンチの時に助けてくれそうな銀行と提携しているかが問題なのです。

【銀行】欄をチェックして、その銀行を調べてみましょう。

ある程度大きな銀行でしたら、資本金も非常に高く、一発で表示されます。

まったく聞いたこともなく、大きな取引をしていないような銀行が検索で出てきたら、その会社が傾いたときに助けてくれるか分かりません。

リスクヘッジのためにも安定した銀行であるかはチェックしておきましょう。

合わせて【株主】も見ておくといいでしょう。

株主は企業の支援をしてくれている人達なので、経営不信に陥ったときにあらゆる手助けをしてくれます。

企業自体がどのような結びつきをしているかも分かるので、チェックしておくに限ります。

コメント記事

コメント記事は、東洋経済の記者が書いてくれたその企業に関する情報がまとめられています

研究開発、設備投資、新商品、経営課題などその企業にとってのトピック的なものなので、非常に役に立つと思います。

私は業界新聞などで業界の研究をしろと言っていますが、転職したい会社の記事が書かれているとは限りません。

なので、こういった四季報の情報と業界新聞の情報を合わせて読むことで、その業界の状況に合わせてどういった動きを会社が行っているか?を客観的に見ておきましょう。

かなり足早に書いてしまいましたが、注意して読んで欲しい点は分かってもらえたと思います。

私が紹介してきた会社四季報は上場企業版ですが、未上場版も扱っています。

図書館などで調べれば、沢山の会社四季報が置いてあるので、過去に遡って自分の入りたい企業を調べるといいでしょう。

さらに、詳しい会社四季報の勉強方法をしりたければ、

を読んでください。

私もこの本で学んだことを参考にしながら記事に載せています。

就職四季報は転職を手助けしてくれる情報が満載

続いて、就職四季報に関する記事を書いていこうと思います。

就職四季報は主に、新卒の方が活用しているものですが、転職にも勿論使えるので是非使ってみてください。

現在ネット上で調べれば多くの情報が見ることができますが、正直言って宣伝が強くて、本当にいい会社かどうかが見分けにくいと思います。。

そのネット社会においても、宣伝ではない、本物の情報が見られるといって、紙媒体にも関わらず売れ続けているのが就職四季報なのです。

主な内容としては、試験情報、採用人数、採用実績校、初任給、昇給率、離職率、育児休暇、残業時間など多数の転職で気になる情報が記載されています。

私としては、残業時間や給与に関してはあまりあてには出来ないというのが感想なのですが、それでもこういった情報を眺めておくだけでもその会社の力量が判断しやすいので活用したほうがいいと思います。

なぜなら、その業界特有の福利厚生や社員サポート体制が見えてくるからです。

私はエージェントを使った会社との交渉を推奨していますが、そもそもその会社以外の場所がどういった対応をしているか?は理解できているでしょうか?

例えば、土木業界で女性のための育児休暇を提供しているか?というとそうでもないし、一方、保育業界などでは女性が多いので育児休暇などは当たり前にあるでしょう。

同じ業界に勤めていても会社によって同様の従業員向けサービスをしているとは限りませんよね?

そういった業界特有の条件を元に交渉をしていくと上手くいくということです。

また、個別企業の情報も大切ですが、就職四季報を使えば、「平均勤続年数ベスト100」「平均年収ベスト100」「有給休暇ベスト100」なども見ることが出来ます。

こういったベスト100に選ばれている会社は、相当優秀な企業である確立が高いため、あなたの業種とかぶる企業と比較してみると良いでしょう。

おおよそではありますが、優良企業と比較することであなたの行きたい会社がどれくらい社員を大切にしているか判断できます。

ちなみに、私が前にいた会社は年収ベスト100にも入ったことのある企業で相当有望な会社だったようですね。

私はそこそこの給料でしたが、他の社員はボーナス一回で100万円とかを貰っていました。

就職四季報には女子版などもありますし、優良・中堅企業版などもあります。

自分の行きたい会社に合わせて活用してみてくださいね。

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